木造在来軸組工法令４６条必要壁量の根拠

単位はkg/�uです。ご容赦ください。

●令４６条地震力に対する必要壁量の根拠
　　　　参考図書 : 日本建築学会 木質構造設計基準･同解説 1995年 1月 25日 第2版第1刷 p11４〜11６

令４６条に定められている地震力に対する必要壁量には以下の仮定に基づき算定されています。

• 屋根荷重は軽い屋根 の場合 60kg/�u 　重い屋根の場合 90kg/�u として床面積と屋根面積の比 を 1.3 とする｡
• 床固定荷重 50kg/�u とする｡
• 壁荷重を 床面積当たり 60kg/�u 　とする｡
• 積載荷重は住宅と考えているので 地震用として 60kg/�u｡
• 非耐力壁負担 を 1/3 とする｡
• Ai(地震層せん断力係数の分布係数)を
  2階建ての 2階 部分で α2=0.3 T=0.2として A2=1.4
  3階建ての 3階 部分で α3=0.2､2階 部分で α2=0.6 T=0.3として A3=1.6 A2=1.2
  としている｡
  この仮定は､各階同一床面積とした場合に近い｡
  また屋根の高さの中央の高さは､2階建てで H=7m 3階建てで H=10m程度を考慮している｡

●令46条風圧力に対する必要壁量の根拠
　　　　参考図書 : 日本建築学会 木質構造設計基準･同解説 1995年 1月 25日 第2版第1刷 p116〜118
令46条に定めらている風圧力に対する必要壁量には以下の仮定に基づき算定されています｡

• 標準瞬間最大風速 50m/sec (伊勢湾台風を想定)
• 平均速度圧を 算定位置 h=4.0 にて算定して q=40√4=80kg/�u としている
• 非耐力壁負担を 1/3 とする

設計壁量の余裕の必要性

地震力・風圧力に対して

• 屋根荷重、床荷重、壁荷重などの上記仮定値と設計荷重との違いの考察
• 屋根の軒の出寸法が大きい場合、上記仮定の床面積と屋根面積の比 1.3 の考察
• 各階床面積のバランス
• 平面形状の凹凸による床面積当たり壁荷重の考察
• 偏心の考察
• 非耐力壁負担が 1/3 されるであろうかの考察

これらを考えると令46の壁量の1.4から1.6倍程度の壁量が必要である。
この余裕値の検討はTAOWOOD3添付のヘルプの「ほんとうに必要な壁量」をご覧ください。

令46の所要壁量は「法の最低限」を定めたもので、ほんとうに必要な壁量を与えるものではありません。
ほんとうに必要な壁量は、水平力を算定してそれに見合う壁量を算定するしかありません。

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参照　TAOWOOD3の概要と価格　　計算書サンプル掲載